χ(カイ)です
医療従事者として病院に勤務しながら研究を行っています
研究初心者がわかりやすいと思ってもらえるような内容のブログを書いています
帰無仮説って何?
帰無仮説を棄却するって…
よく聞くけどどういうことなんだろう…
統計学のp値のところではさらっと出てきますがわかりにくいですよね
私自身がそうでした
ここでは難しいことは抜きにしてまとめていきたいと思います
帰無仮説と対立仮説
そもそも帰無仮説って用語がわかんないよー
帰無仮説は「棄てられる運命にあるように選ぶ」ことからこの名がある(引用:ウィキペディアより)
研究において証明したいことを
否定したいことが帰無仮説
になります(これは深く考えずにそういうものだと覚えてしまいましょう)
そうすると、医療の研究において、
帰無仮説は効果がないこと
対立仮説は効果があること
このようになります
新しい薬や新しい介入に効果があると証明したい場合、
それは効果がないことを仮説にします
薬が効くのではなく、効かないというエビデンスからまどろっこしいことをするのはなぜ?
これはそういうんもんだと覚えてしまいましょう
実際に統計分析を行った後、結果として表示されるp<0.05と帰無仮説、対立仮説の関係
●P値<5%(p<0.05)の場合
帰無仮説を棄却→対立仮説を支持
●P値>5%(p>0.05)の場合
帰無仮説を支持⇒同じだったわけではない、違いが検出できなかっただけ
例)仮説を検定する
仮説を立てて、それを実際に帰無仮説と対立仮説にしてみます
これを帰無仮説と対立仮説に照らし合わせると
帰無仮説:残存筋筋力は電気刺激療法を加えた介入によって異ならない
対立仮説:残存筋筋力は電気刺激療法を加えた介入によって異なる
研究するためには、証明したい仮説の反対の仮説をたててそれを否定する根拠となるデータを収集することが基本です
相反する仮説を棄却することで本来証明したい仮説を採択することができます
まとめ
帰無仮説、対立仮説についてまとめてみました
とりあえずここで覚えておくことは、
帰無仮説=効果がないこと
対立仮説=効果があること
研究において証明したいことは何かしらの介入をして効果があることなので、
帰無仮説を設定し効果がないことを証明するんです
こんな感じです
以上!