χ(カイ)です
医療従事者として病院に勤務しながら研究を行っています
研究初心者がわかりやすいと思ってもらえるような内容のブログを書いています
標準偏差(SD)と標準誤差(SE)って何がちがうの?
どう使い分けるの?
こんな疑問ありますよね
ここでは説明と使い分けについて説明していきます
標準偏差(SD)とは
SD ⇒ 標準偏差(standard deviation)
得られたデータのバラつきの度合いを表す指標
データの偏りの程度を計るための尺度(ものさし)
式で表すと以下のように、
なります
標準誤差(SE)とは
SE ⇒ 標準誤差(standard error)
母平均のバラつきを表す指標
標準誤差は推定量の標準偏差
つまり、標準誤差は推定量のバラツキ(=精度)を表します
母集団と標本の関係
母集団と標本の関係には、母集団の性質と、母集団から抽出した標本の性質は一緒ではないという性質があります
そのため、標本から母集団の性質を推定する必要があります
推定量はあくまで標本からの推定した統計量でしかありません
そのため、実際の母集団の統計量とは多少の誤差を含みます
この推定量と母集団の統計量の誤差を、推定量の標準偏差として表すものが標準誤差となります
つまり標準誤差は推定量のバラツキ(=精度)を表しています
標準偏差(SD)、標準誤差(SE)の使い分け
標準偏差
標本データのバラツキを示したいときや比べたいときは標準偏差を使う必要があります
標準偏差が分かれば、その範囲にどれくらいの観測データが含まれているかが分かります
標準誤差
母集団の性質を知りたいとき、母平均を推定したいとき、比べたいときは標準誤差を使う必要があります
特に母平均を推定したいときには標準誤差を用います
標準誤差が小さい→推定量の精度が良いことです
標準誤差が大きい→推定量の精度が悪いことです
まとめ
標準偏差と標準誤差について書いてみました!
似たような用語のため違いがわかりにくいですよね
標本データのバラツキなのか、母集団のバラツキなのかということの違いが一番大きいのではないのでしょうか
どちらを使用するかは、どう表したいか、どう伝えたいかによると思います
こんな感じです
以上!