医療従事者が必要な研究の知識

【初心者向け】研究をはじめるには

χ(カイ)です。医療従事者として病院に勤務しながら研究を行っています。研究初心者がわかりやすいと思ってもらえるような内容のブログを書いています。

・研究をはじめるにはどうしたらいいの?

・何からしたらいいの?

研究をはじめようという熱い思いがあっても、どうしたらよいかわからない人が大半だと思います。

私もそうでした。

そのため、研究をはじめるために必要な考え方をまとめてみました。

研究テーマはどうしたらいいの

研究テーマは日常臨床に隠れています。

臨床で疑問に思ったことから得られるのです。

臨床では、なぜそのような現象が起きているのか、常に疑問を持ち、当たり前を疑うことが重要です。

そして臨床で疑問が浮かんだら、研究に当てはめるためにその疑問をPECO/PICOで定義することになります。

PECO/PICOとは

PECO/PICOとは、

・どのような患者(Patient)に

・どのような介入があると( ExposureまたはIntervention)

・何と比較して(Comparison)

・どのような結果になるのか(Outcome)

4つの要素に分けて明確にし、定式化するフォーマットです。

PECOは観察研究、PICOは介入研究です。

PECO/PICOは研究の準備段階の入り口です。

これを疎かにすると後々困ってしまいます。

CQ(クリニカルクエスチョン)とは

CQ(クリニカルクエスチョン)とは、

目の前の患者の日々の臨床時に起こる様々な疑問のことです。

これは先程から書いていることと同じですが、

PECO/PICOのことです。

そのため、

PECO/PICO≒CQ(クリニカルクエスチョン)

となります。

このCQ(クリニカルクエスチョン)が大事です。

CQが「良い問い」であれば、

ほとんど答えはでていることになります。

これを疎かにするとダメです。

「良い問い」の条件

答えが得られる

解決できるもの

意義のある問い

まとめ

自分が研究をはじめるときに考えていることをまとめました。

もう一度振り返ると、

  • ・研究をはじめるにはまず臨床で疑問を持つこと
  • ・臨床で持った疑問が研究のテーマになる
  • ・疑問をPECO/PICOに当てはめてみる
  • ・PECO/PICO≒CQ(クリニカルクエスチョン)≒「問い」
  • ・「良い問い」を立てることが重要

臨床をしながら研究を行なおうとしている方で、どのようにはじめたら良いかわからない場合、参考にしていただけると幸いです。

もちろんこれが、「研究のはじめかたの正解だ!」なんて言うつもりはありません。

他にも教科書や皆さんの先輩方からも教えてもらえると思います。

研究をはじめるにはまず、「良い研究テーマを考える」

これは研究を行う人にとっては最も重要なことです。

せっかく行おうと思った研究。どうせなら少しでも意義のあるものにしましょう!

こんな感じです。

以上!