医療従事者が必要な研究の知識

【初心者向け】観察研究と介入研究の違い

χ(カイ)です

医療従事者として病院に勤務しながら研究を行っています

研究初心者がわかりやすいと思ってもらえるような内容のブログを書いています

研究は種類が色々とあります

慣れてなければ、これは観察研究、あれは介入研究と言われてすぐに反応できないですよね

ここでは、観察研究と介入研究について比較しながらまとめます

観察研究と介入研究の比較

観察研究と介入研究には次の表のように比較されます

例)観察研究の場合

入院時の状況と退院時の状況のデータを収集して、入院時から退院時の状況がどう変わったかを確認できる

例)介入研究の場合

ある時点の状況において、それから新しい介入を行ってその後どうなるかが確認できる

研究のフローチャート

観察研究について

観察研究は、

人為的、能動的な介入(治療行為等)を伴わず、ただその場に起きていることや起きたこと、あるいはこれから起きることを調査します

観察研究の種類

・横断研究
 その場で起きていることを断面的に調査


・症例対照研究
 過去にさかのぼって起きたことを調査


・コホート研究
 これから起きることを調査

介入研究について

介入研究は、

人為的、能動的な介入(治療行為等)を伴い、その結果起きたことを調査します

介入研究の種類

・ランダム化比較試験( RCT)
介入群と対照群にランダム割り付けを行い、介入の実施後、アウトカムを観察することで、介入群と対照群を比較する研究方法

・単一群試験
介入群のみで、比較対照群を置かない臨床試験

期待される効果に一定の閾値を設定し、それを超えることを証明するようにデザインされる

まとめ

観察研究と介入研究には、

「観察」、「介入」と日本語の通りの違いがあります

どちらを選択するかはどのようなことを明らかにしたいか、

それによって選択されます

こんな感じです

以上!