χ(カイ)です
医療従事者として病院に勤務しながら研究を行っています
研究初心者がわかりやすいと思ってもらえるような内容のブログを書いています
論文とは言っても色々な種類もあり、どの論文を読めば良いのかわからないことが多いですよね
ここでは、論文の種類と読むポイントなどをまとめていきます
論文の種類
学術論文とみなされるものには、原著論文、解説論文、短報、調査報告、症例報告などがあります
その中でも、原著論文と解説論文の違いが最も重要です
他の論文にはない、何かしら新しい(オリジナルな)ものが含まれている。
新発見はもちろん、テーマの新しさ、枠組みや切り口の新しさ、概念の新しさ、方法論の新しさなど、いろいろなものが含まれる。
雑誌の特集論文、教科書がこれにあたる。
タイトルのテーマに詳しい人が書いていることが多いので(恐らく依頼されていることが多い)、これからそのテーマを学ぶ人が全体像をつかんだり、新しい知識を得るのに適している。
原著論文の使い方:研究を行う前段階の先行研究の調査で、参考論文として使用することができる
解説論文の使い方:原著論文が引用されているため、さらに詳しい内容を知りたい場合はその論文を孫引きすることにも応用できる
原著論文と解説論文では伝えようとしている内容が大きく違うことがわかったと思います
今でも新しいテーマのことを知りたい場合は解説論文で全体像をつかむことはよく行っています
私も違いがわからなかった頃は、わかりやすいので解説論文ばかり読んでいました
ちなみに、研究をはじめるにあたり、学会の抄録を先行研究として参考にしている場合がありますがこれには注意が必要です
まだ論文になっていない時点では参考程度にとどめることになります
論文作成の際に参考論文にはできません(先行研究が全くないなど、状況によっては参考にしてよい場合もあるかもしれません)
研究をはじめる際の論文の読み方
研究をはじめる際の論文の読み方として、
私は研究テーマに近い内容の解説論文で全体像をつかみ、その後原著論文を読んでいくことが効率の良い情報の集め方ではないかと思っています
解説論文は最初から最後まで順に読むことが多いのですが、原著論文は私自身が効率的に読むために身に着けた方法があるので、ここで紹介します
①抄録(Abstract:アブストラクト)
②結論(Conclusion)
③方法(Method)
③結果(Result)※特に図表
④背景(Background)
⑤考察(Discussion)
の順に読むことが多いです
なぜこの順番かというと、
まずは、あらすじ(抄録)とまとめ(結論)を頭に入れるとその後の情報が入りやすいのです
そして、方法、結果は客観的な情報であり、感情など著者の思いなどが入っていないのです
特にここでは、図表が出てくることが多いので、数字やそこに表しているものを念入りに見て確認します
背景、考察は著者達の思いや考えが入ってくるので、読みにくい場合もあるので、後回しにしています。簡単に内容だけ知りたい場合にはここは読まないこともあります
この読み方はあくまでも、私が効率良く読むために身に着けた方法なので、一般的な正解かどうかはわかりません
その点はご了承ください
論文は批判的に読む
論文は批判的に読むことが必要です
なぜならば、
初心者は論文になっているものだと、そこに書かれていることは正しいことが書かれていると思いがちです
完璧な内容などはない、何かしら気になることがあると思って読み進めることが重要です
また、批判するだけではなく、自分はこう考えるなど具体案が提案できると良いと思います
まとめ
論文って雑誌に載っていれば全部同じだと思ってました
しかし、どのような情報を得たいかでどの種類の論文を読むべきかが変わってきます
研究をはじめるためには、まず解説論文で全体像を確認し、その後原著論文を読んでいくことが良いのではないかと思います
こんな感じです
以上!