仕事柄、相手の声の大きさや速度に合わせて声を出すようにしていることが多いです。
これはミラー効果や同調効果と呼ばれ、相手の表情や仕草を無意識に真似ることです。
これを意図的に行うと、相手も好感を抱きやすいので、信頼関係を築くにはとても大事なことです。
そのため、逆にその場の雰囲気を変えたいときは、変えたい雰囲気の方向への話し方をします。
仕事で使える「ミラー効果」
どんなときでもなぜか好かれる人っていますよね。
そうした人はミラー効果を使っているかもしれません。
私は毎日新しく出会う人(患者さん)がいます。
そこで、警戒されないように、信頼関係を築くためにこのミラー効果を絶対に使っています。
声の大きな相手であれば、大きく声を出し、声が小さくゆっくりとお話しされる場合は、声も小さくゆっくりと話します。
私自身が相手の立場に立ってみると、こちらは入院して元気がないのに、元気いっぱいで話しかけられてもウンザリする気がします。
同じテンポでお話ししてもらえれば信頼できそうですよね。
ミラー効果の使い方
ミラーリング効果はどう使うのでしょうか?
「良い関係を築きたい相手」に対して、相手の動作や表情、会話などをさりげなく同調するために真似をします。
皆さんも経験があるのではないでしょうか。
大体仲良くなるのは、同じような感じの人ですよね。
人間は不思議と同じようなタイプの人を選んだ方がうまくいくと思います。
結婚相手も常に一緒に生活するのですから、このミラー効果を踏まえると同じようなタイプを選んだ方がうまくいくのだと思います。
動作や姿勢を合わせる
相手の動作を観察して、それをさりげなく真似ます。
相手が立ったら立つ、座ったら座るなどでも良いと思います。
その相手の視線の高さに合うことが重要だと思います。
わざとらしくないよう、タイミングを少しずらしてみて自然に行うと良いと思います。
表情を合わせる
相手が楽しそうな表情でいるときはこちらも楽しそうな表情で、
元気がない表情であればこちらも落ち着いた雰囲気で、
真剣な表情の時はこちらも真剣な表情をすることで、
相手は自分の気持ちを理解してくれている人なんだなあと感じるでしょう。
表情も真似ることで、相手との信頼関係を強く築くことができます。
会話の声の大きさや速度を合わせる
会話の声の大きさや速度を相手に合わせることも、信頼関係を築くためには重要です。
相手の声が大きいなら大きく、小さいなら小さく、
相手がゆっくりと話をするならこちらもゆっくりと、相手がテンポよく話をするならこちらも同じ速さで、
相手に合わせて会話をするようにします。
相手の言葉を繰り返す
会話の中で、相手の言葉と同じ言葉を繰り返すと、相手の話を肯定的に、真剣に聞いているという印象を与えます。
動作や表情などの情報を伝えることができない電話の場合も、言葉を繰り返すことで親近感を深める方法の一つとして有効です。
私の仕事上では、相手が「痛い」と言っていれば、どうして痛いのかとか質問攻めにする前に、まずは同調するために、「痛いんですね」と声をかけます。
痛みは解決することが難しいことが多いです。
そのため、同じことを言ってその痛みを理解する、寄り添うということが大切なんだと思います。