• 数式が理解できない
• 用語が難しい
• 分析方法の選び方がわからない
• 敷居が高そう
統計学と聞くと上記のように思い、めんどくさそうといった感想を持つ人が多いのではないでしょうか。
私自身もそのように感じていたにも関わらず、今では好きな学問の1つになりました。
ここでは、その理由とわかるようになるとこんなメリットがあるよといったことを説明していきます。
統計学とは?
この文章を読んで、難しそう、めんどくさそうと感じましたよね‼
「関わるのはやめておこう」と思いましたよね‼
次の章でなぜ必要なのかを説明していきます。
統計学がなぜ必要なのか?
私は統計学を勉強し、データを用いた分析を行い、論文作成まで辿り着きました。
しかし、数学的な知識はほとんどありません。
統計学者になるわけではないので、数学的な知識がなくても、分析を行い、論文作成まで辿りつけます。
私は理学療法士として、仕事を始めて論文を読むことで統計学に触れることはありましたが、実際に統計学を用いて研究を行ったり、論文を作成したりすることになるとは思いもしませんでした。
このブログを読んで下さっている方は、
統計って本当に必要なの?
数字で何がわかるの?
論文のp値って何なの?
論文では何がわかったかだけ言ってくれればいいよ。
上記のような思考だと思います。
実際、私もそうでした。
論文を読んで、結論だけつまんで、結果の数字を理解するところまでには至りませんでした。
統計学を学んだ私の現在は、p値や結論だけを確認するだけではなく、数字を見ます。また、多変量解析のような場合はどのような因子で検討しているのか、中身を見れるようになりました。
臨床能力を向上させるには、論文を読むことは必須です。
論文に記載されている結果にはほとんどの確率で統計分析が行われています。
ということは、臨床能力を向上させる⇒論文を読む⇒統計学が必要
といったロジックです。
医療従事者にとって、普段の臨床業務だけでなく、客観的な指標を使用した臨床研究を行うことはとても重要なことであると感じます。
例えば、新しい薬が開発されて、その薬がどの程度効くのかを感覚的に表すのではなく、客観的に示すことが必要になってきます。
そこで必要な手法が統計学です。
客観的に示すとは、データ(数字)を用いて、その効果効能があるのかを示すことです。
また、薬だけではなく、糖尿病になりやすい人の傾向を示すにも統計学が必要です。
先ずは、データを収集し、実践あるのみ!だと思います。
統計学を学んだことによるメリット・デメリット
〇メリット
①どんな論文でも読むことができる
②p値だけに惑わされることがなくなる
③数字に強くなれる
●デメリット
ありません‼
①どんな論文でも読むことができる
皆さん、自分の専門分野の論文を読みますよね。
それにも関わらず知らない言語みたいに感じることってありますよね。
特に方法、結果の部分。
私も知識がなかったころは、要約と背景、考察、結論を読んで、その論文を理解していることが多かった気がします。
今は、要約→結論→方法→結果→背景考察の順に読んでいることが多いです。
また、その論文の雰囲気だけつかみたいときは、要約と結果(図表中心)だけ読んでます。
そうすると、英語の論文もそのような読み方をすると早く理解しやすいと感じています。
②p値だけに惑わされなくなる
よく、p値はどうだったのかとかって言われますよね。
私もそのp値で有意な差が出ている部分のみに焦点が行きがちでした。
しかし、本当に必要なのは、p値だけではなく、その有意な差が出た元のデータの把握が必要です。
有意な差は出ているけど、専門家からするとその程度の数字の差であれば、あんまり臨床的には意味ないよねといったことを感じることができるからです。
③数字に強くなれる
最近では数字が大事といった本も多いですよね。
研究や論文だけではなく、根拠を示す説明をする際には数字を示して説明することが相手を納得させるにはとても重要なことです。
企画書などを作成する際にも、感覚的な視点、経験則的な視点だけではなく、数字を示すことで説得力が増します。
また、テレビや新聞、ネットなどの情報の内容を鵜呑みせずに、自分の頭で考えて判断することができます。
統計学を学んだことによるデメリットはありません‼
今回の記事は以上です。
このブログでは、私が医療従事者として、難しい数式などを理解しなくても統計を理解でき、論文を読むことができ、データ分析まで行えるようなことを記事にしていきます。