人間力を高める日記

お世話になった先輩だけど言わなくちゃいけなかったこと

私には理学療法士としての師匠はこの人だという人がいます。

今は同じ職場ではないのですが、理由があって疎遠になってしまいました…

どうしてこのような状況になったのか、これは私自身の今後の生き方として、人間力を高めるためには常に気にしておかなければならないこと、反面教師として学ぶべき出来事だと思っています。

そのときの状況を示して、考えたことをまとめてみました。

そのときの状況

ここではお世話になった先輩のことをPT師匠とします。

PT師匠は私よりも何年も先輩であり、私が新人のころからお世話になった人です。

一緒に働いているときから自分の思い通りにしたい気持ちがとても強い人でした。

PT師匠は職場を辞めてからも、職場に週1回、後輩指導として病院に来るという存在でした(病院から依頼されてというよりは自らの希望で)。

役割としては、後輩が臨床しているところに指導としてリハビリ時に同席していました。

しかし、その指導の仕方が良くなかったのです。

後輩達からしてみたら、日々、その対象者と関係性を構築してリハビリ治療に従事していたのですが、PT師匠が高圧的(客観的にみると)にたたずんでおり、対象者の方からも評判が良くなかったようです(何であんなに偉そうだなんだ、何しに来てるんだといった)。

後輩達はだんだんストレスが溜まり、私も相談されるようになってきたので、最初は聞くだけで良かったのですが…

徐々に不満や嫌悪感みたいなものを強く相談されるようになるのです。

後輩達の精神衛生上良くない状況になってきており、PT師匠が来る日は休みたいという後輩も出てきました。

ここまでの状況になると誰かが注意しなければならないと私は判断しました。

PT師匠の後輩である私が直接苦言を呈するのは関係性が崩れると思い、PT師匠よりも先輩に状況を話して相談していました。

しかし、その先輩は「みんなはPT師匠のことを尊敬してる状況だと思っていた、そんな状況なのか」と話は聞いていましたが、解決するために全く動きませんでした。

これ以上この問題を放置しておくことは限界だと判断し、私が意を決してPT師匠に苦言を呈したのです。

苦言を伝えたときの反応

苦言は電話で伝えたのですが、事前に何を伝えたいのか、ワードで文章を記載して臨みました。

苦言を伝えたときは理解を示し、話してくれてありがたいとコメントがありました。

しかし、後輩指導として来ていたPT師匠にとっては心の底から理解できたわけではなかったのでしょう。

苦言を呈した側の後輩達や私自身にも接しなくなりました。

その頃はコロナ禍の真っただ中であったこともあり、外部の人間が出入りできなくなったこともあって、病院には来れなくなり(最終的には部長からコロナのため外部の人間の出入りを制限しているという名目で電話された)、そのまま現在も来ておらず疎遠になっています。

その後、学会で会ったときに後輩と一緒にあいさつしたときには、素っ気ない反応をされてとても残念だった気持ちになりました。

私の苦言の内容としても、来ないでほしいとは言っておらず、指導方法を直した方が良いのではないかと言っただけですから。

ただ、プライドを傷つけられて許せないんでしょうね。

これらのことから学んだこと

この出来事は人間力だと思います。

私がPT師匠の立場に立って考えると、後輩に言われたことをしっかりと受けて反省し、行動を修正できる人間としての器があれば出入り禁止にまではならなかったと思います。

自分の意にそぐわないことがあっても自分の考え方を変えようとしない。

これでは人はついてきませんよね。

私は後輩から苦言を呈されたときに、変わるべきだったのではないかと思っています。

それができていれば、ここまで疎遠になっていなかったのだろうと。

私自身が反面教師として学ばさせてもらった出来事です。